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思い立ったジノーヴィーは、例のクレスト仲介人と連絡を取った。
「あんたらの仕業か?」 「どういうことだね?」 「データベースに私の請けた覚えのない依頼ばかりある。全てクレストの依頼だ。」 「ああ、そのことか・・・」 仲介人は落ち着いた声で続ける。 「君のレイヴンランクを1位にするのには、苦労したよ。」 「私はランク1位など望んでいない。」 「アグラーヤにはよく活躍してもらった。」 「アグラーヤ?何故そこで彼女の名前が出てくる?」 「彼女は元から、我々の専属レイヴンなのだよ。」 「どういうことだ?」 「だから言っただろう?彼女は我が社の専属レイヴンだ。」 「それとこれと何の関係がある?」 「君の機体を拝借して、彼女に我が社の依頼をこなしてもらっていただけだよ。」 「なんだと!?」 ジノーヴィーは思わず声を荒げる。 「データベース介入などに少々手間取ったが、君の機体のおかげでアグラーヤの存在は表に出ないで済んでいるよ。」 クレスト仲介人は相変わらず落ち着いた様子だ。 「私をアークから引きずり出して専属レイヴンに仕立て上げるつもりか?」 「そんなつもりはない。何か問題でもあるのかね?」 「あんたらが私の機体を使ったせいで、私に専属契約の疑惑がかかっている。」 「そうか、すまない。」 「賭けの話はなしだ、もう私の機体を使うな!」 ジノーヴィーはそう叫び、通信を一方的に切った。 まさかこんなことになるとは思っていなかったが、こうなってしまえばもはや成り行きに任せるしかない。 PR |
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