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【2025/08/05 13:34 】 |
P6-2つの顔
思い立ったジノーヴィーは、例のクレスト仲介人と連絡を取った。
「あんたらの仕業か?」
「どういうことだね?」
「データベースに私の請けた覚えのない依頼ばかりある。全てクレストの依頼だ。」
「ああ、そのことか・・・」
仲介人は落ち着いた声で続ける。
「君のレイヴンランクを1位にするのには、苦労したよ。」
「私はランク1位など望んでいない。」
「アグラーヤにはよく活躍してもらった。」
「アグラーヤ?何故そこで彼女の名前が出てくる?」
「彼女は元から、我々の専属レイヴンなのだよ。」
「どういうことだ?」
「だから言っただろう?彼女は我が社の専属レイヴンだ。」
「それとこれと何の関係がある?」
「君の機体を拝借して、彼女に我が社の依頼をこなしてもらっていただけだよ。」
「なんだと!?」
ジノーヴィーは思わず声を荒げる。
「データベース介入などに少々手間取ったが、君の機体のおかげでアグラーヤの存在は表に出ないで済んでいるよ。」
クレスト仲介人は相変わらず落ち着いた様子だ。
「私をアークから引きずり出して専属レイヴンに仕立て上げるつもりか?」
「そんなつもりはない。何か問題でもあるのかね?」
「あんたらが私の機体を使ったせいで、私に専属契約の疑惑がかかっている。」
「そうか、すまない。」
「賭けの話はなしだ、もう私の機体を使うな!」
ジノーヴィーはそう叫び、通信を一方的に切った。
まさかこんなことになるとは思っていなかったが、こうなってしまえばもはや成り行きに任せるしかない。
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【2010/11/20 13:13 】 | 2つの顔
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