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「何故だ、何故だ何故だ何故だ何故だ!」
自室に籠もった私は、ひたすら自分自身に問う。 「何故私がこんな目に遭わなければいけない!」 あれは先日のアリーナでの出来事だった。 最近急速に力を付けた新人レイヴンからの対戦オファーを私は受けた。 アリーナの規定により、対戦オファーの拒否権は原則的にはない。 だから私はその新人レイヴンとの試合に挑んだ。 負けるつもりはなかった。 それは私のランキングが運だけでなく実力で勝ち取ったものだからこその自信の現れだった。 ・・・そのはずだった。 そのはずだったのだ。 それなのに、私は負けた。 私が実力で確保した順位を、あのレイヴンはいとも簡単に私から奪い去ったのだ。 私は元の座に戻るために何度もあのレイヴンに対戦を挑んだ。 だがその甲斐なく、私はあのレイヴンに勝つことはなかった。 それどころか、私が挑むことのできない更なる高みへとあのレイヴンは上り詰めてしまった。 それでも私は元の座に戻ろうと全力を注いだ。 しかし私に勝利の女神は微笑まず、状況は変わらないままだった。 私は絶望に暮れる日々を過ごしていた。 その間にもあのレイヴンは着々と順位を上げ、1位の座についていた。 PR |