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2つの戦闘は同時に進行され、そして同時に終了した。
『作戦成功だ。ご苦労だった。』 ミッションの成功を確認したミラージュのオペレーターは、ゲドとアップルボーイに通信を入れる。 [作戦目標クリア システム、通常モードに移行します。] そして2人のACは自動で通常モードに切り替わる。 「おい、これは?」 ゲドがモニターに目をやると、レーダーに2つの光点。遺跡入口だ。 「僕のレーダーにも映っています。まさか・・・」 [メインシステム 戦闘モード、起動します。] 嫌な予感がしたアップルボーイは即座に戦闘モードを手動で起動させる。彼らが今ここにいるのは、イレギュラー要素を排除して生まれた新たなイレギュラー要素を排除するためだったのだ。 その目標が達成された今、彼らも新たなイレギュラー要素と判断される可能性は否定できない。 だが遺跡の入口は1つ。逃げ場はない。 ゲートが開くと、そこにはコーテックス所属ACが待ち構えていた・・・ ~似たような展開が繰り返されるので省略~ やがてレイヤードからレイヴンという存在が消え、グローバルコーテックスの活動は凍結。 管理者の部隊がエネルギー炉を破壊し、レイヤード人類は滅んだ。 ~Fin~ PR |
先の戦闘で地上魚雷はこの地形では不利だと判断したインターピッドは地上魚雷と連動ミサイルをパージ、ミサイル回避に専念。
タイミングを見計らってインターピッドがロケットと投擲銃をゲルニカに撃ち込むが、なかなか当たらない。 しかしゲルニカのミサイルもインターピッドにうまく回避され、ダメージが与えられない。 双方が回避重視のまま、戦闘は長引く。 「弾切れだと!?」 インターピッドの中でファンファーレは1人、そう叫んだ。両腕部の武装が弾切れになったのだ。 だが弾切れになってしまったものは仕方がない。 腕部武装をパージし、大型ロケットに全てを賭ける。 幸い、大型ロケットの弾数はまだ十分に残っている。武器腕のAC1機を撃破するには十分なはずだ。 ファンファーレが大型ロケットを確実に当てるために集中力を高め狙いを定めた瞬間、インターピッドは光に包まれた。 ファンファーレが弾切れに戸惑っている隙に、ゲルニカが拡散レーザーのラッシュを放ったのだ。 インターピッドは瞬く間にAPが削り落とされ、そして大破。 |
レーザーライフルの弾が切れたルージュはそれをパージし、一気にエスペランザとの距離を詰める。
ルージュのAPがエスペランザのライフルに奪われ、やがてAPアラートが響くが、リップハンターはそれでもひるまない。 アップルボーイはそれに応えるかのようにライフルの射撃をやめ、エスペランザをルージュに向け移動させる。 そして双方のACが交差する瞬間、2機の左腕部から同時にブレード刃が形成され、お互いの機体を焼き切る。 勝者はアップルボーイのエスペランザだった。 「さすがね・・・」 ルージュが爆発する間際、リップハンターはそうつぶやいた。 アップルボーイは先ほど彼女とファンファーレが撃破したレイヴンと同期で彼もまた、高い実力の持ち主だったからだ。 ファンファーレのインターピッドは両腕部のハンドロケットと投擲銃をゲルニカに撃ち込む。 ゲドのゲルニカはそれを、逆関節AC独特の変則機動で交わしながらミサイルで応戦する。 |
僅かな静寂がマグナ遺跡内を包んだあと、戦闘が開始された。
リップハンターとアップルボーイ、ファンファーレとゲドの組み合わせで戦闘が行われた。 リップハンターは戦闘開始後、残り僅かであったオービットキャノンをエスペランザ周辺に散布し、キャノン本体をパージ。 アップルボーイはこの戦場では垂直ミサイルは不利であると判断した後パージ、ライフルのみでルージュに応戦。 オービット展開直後のリロードタイムの間、回避のみの防戦一方で、エスペランザのライフルに何度か被弾してAPが削られる。 リロードタイム終了後からルージュの反撃が開始されるが、レーザーライフルの弾数は残り少ない。 正確な狙いで次々とエスペランザのAPを削り取っていくが、それだけでは撃破するには足りない。 弾数の豊富なエスペランザのライフルはその間もルージュのAPを確実に奪っていく。 |
「アップルボーイにゲドか。低ランクレイヴンが上位ランクレイヴンに実戦を挑むとは命知らずが!」
手負いではあるが、ファンファーレは負けるつもりはなかった。 自分にはランク相応の実力があると自負しているからだ。 「ミラージュオペレーター、応答しろ!どういうことだ、これは!」 リップハンターがミラージュにコンタクトを取ろうとするが、通信は通じない。 どうやらミラージュは本気で、リップハンターとファンファーレをこの場で始末するつもりのようだ。 「くそ!」 リップハンターはモニターに拳を叩きつける。 彼女の機体は前座のMT部隊との戦闘などで消耗している。 残弾もAPも少なく、AC2機を相手するにはやや絶望的だ。 「だが、何もせずに死んでたまるか!」 彼女はレイヴンになる前からMTで戦場に身を置いていた。 無抵抗のまま死ぬ兵士や民間人を間近で何度も見てきた。 それはとても無惨な光景だった。 ここで何もせずに殺されるのは、それと同じなのだ。 彼女はそれが嫌だった。だから必死の抵抗を試みると決めたのだ。 |
「レーダーに反応?」
リップハンターがふとレーダーに目をやると、遺跡入口のゲート付近に2つの光点がある。 「ファンファーレ、そちらは?」 「何だ?」 「レーダーを見ろ。何か反応がないか?」 「レーダー?何だこれは・・・」 ファンファーレのレーダーにも、リップハンターと同じく2つの光点が表示されていた。 「やはりそちらもか。こちらリップハンター、迎撃体制を整える。」 「ファンファーレ、了解。こちらも迎撃体制を整える。」 2人は再び戦闘モードを起動し、ゲート先の未確認対象に集中する。 ゲートが開く。 『イレギュラー要素を排除した対象も、等しくイレギュラー要素である、ミラージュはそう判断しました。』 好青年の声の通信が届く。 ゲート内にいるAC"エスペランザ"のパイロット"アップルボーイ"が、この声の主だ。 『不安の種は早めに摘み取るというわけだ。悪く思わないでくれ、2人とも。』 これはAC"ゲルニカ"のパイロット"ゲド"だ。 |
『作戦成功だ、協力に感謝する。』
ターゲットの撃破を確認した依頼主からの通信だ。 [作戦目標クリア システム、通常モードに移行します。] 頭部COMがミッション終了コードを受信し、ACのモードを自動的に切り替える。 「イレギュラー、あっけないものだな。」 AC"インターピッド"のパイロット"ファンファーレ"はもう1機のACに通信を入れる。 「そうね。物足りないわ。」 もう1機のAC"ルージュ"のパイロット、"リップハンター"はそう返した。 マグナ遺跡。 ここにあるレイヴンを偽の依頼で呼び出し、撃破することが彼らの請けた依頼である。 このレイヴンはミラージュがイレギュラー要素と認定した、レイヤードの秩序を乱しかねない存在だった。 レイヴン活動を開始して間もないはずなのに非常に高い実力を持ち、勢力間争いの切り札となりうるほどの存在だ。 だが依頼は無事に達成され、そこにはそのレイヴンの機体が無惨にも果てていた。 力を持ちすぎたイレギュラーとは言え、AC2機による不意打ちには対処できなかったのだ。 |
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