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解説とか。
LRアリーナ3位の人のレイヴンを主人公にしたもの。 とりあえずある程度は設定踏襲したつもりだけど、想像と違う箇所があったらごめんなさい。 5位の人のレイヴンを出したのはスレで「使っていい」と本人の希望があったので、ランク近いし使わせてもらいました。 まあ背景設定上、ランクの意味はあまりないけど・・・ ちなみに双方の機体を実際に組んで使ってから書きました。 本当はアリーナ作成のときに出さなかった機体を出そうと思ったけど、ものすごいネタアセンだから却下。 とりあえずわかったこと。 APを削りきるまでの戦闘描写はなかなかきつい。 本文作成の所要時間は3時間くらい。 PR |
「そら、もう一息!」
再び大回りで位置や向きを調整し、接近。 エリュシオンが迎撃してくるが、マシンガンの弾がないためパルスライフルの弾が確実に回避できる。 そして再び接近し、ブレードを叩き込む。 [敵左腕部破損。] 思わず口元が緩んだ。 両腕部がなくなりEOの弾も切れていれば、攻撃手段を完全に失った状態なのだ。 『グリッド1、試合を放棄。グリッド2の勝利です。』 だが止めを刺す前に試合が終わってしまった。 「ちっ、まあいいか。」 無抵抗の相手をなぶり殺しにするほど、俺は悪趣味でもないしな。 今夜は賞金で贅沢にいくとするか。 ~Fin~ |
[敵右腕部損傷。]
保険に撒いたビットが右腕部にダメージを与えていたのが幸いか、エリュシオンのマシンガンを持つ右腕が損傷したようだ。 マシンガンの散りが大きくなり、狙って回避するのは困難になるが、瞬間的なダメージを減らせるのでこれはありがたい。 「次こそ仕留める!」 弾の残り少なくなったビットとマシンガンをパージし、ブレードに全てを賭ける。 脚部損傷で劣化した旋回性能を補うため大回りに回り込みながら接近。 [頭部損傷。] ある程度の被弾は気にしない。 ブレードが当たりさえすれば、この程度は安いものだ。 エリュシオンとの距離と高度や動きを読み、タイミングを見計らい一気に接近。 計算通りの位置でブレードを斬りつける。 [敵右腕部破損。] [敵左腕部損傷。] 撃破には至らなかったが、右腕部を落とせたのは大きい。 |
エリュシオンはビットの近くを避けて移動しているが、ある程度散らして撒いたビットを全て避けるのは不可能だ。
[敵コア損傷。] 不可避な位置にあるビットによるダメージが、エリュシオンのコアに蓄積したようだ。 この頭部COMのアナウンスを契機に一気に距離を詰め、アークの本命武装であるブレードを狙う。 [AP50%、機体ダメージが増大しています。] 先ほどまで回避を優先していたパルスライフルが被弾するが、俺は怯まずにエリュシオンへの距離を詰め・・・ すれ違う瞬間に斬りつけ、保険にビットを展開。 [敵頭部損傷。] [敵頭部破損。] 「頭だけか・・・」 立て続けに頭部COMのアナウンスが流れたが、それへの不満を思わず声に漏らす。 左右どちらかの腕が落とせれば満足だったのだが。 [脚部損傷。] 先ほどの接近時のダメージが蓄積したのだろうが、脚部損傷は致命的だ。 「ドミナントの俺が、こんなはずがない!」 エリュシオンへ向けマシンガンを掃射しながら俺は叫んでいた。 |
目視できた情報を整理するとエリュシオンの機体構成は機動力を重視した軽量二脚。
武装は軽量実弾EOコアにマシンガンPIXIE3とパルスライフルROC4のようだ。 俺のアークは中量二脚でやや分が悪いが、俺は戦術のセオリー通りに機体を揺らしながら後退させ、マシンガンを掃射。 エリュシオンは旋回しながら距離を詰めてくる、想定通りだ。 射程内にいるのを確認してからEOを展開し、瞬間火力を高める。 マシンガンのマガジンが空になる寸前に武装を切り替え即座にビットを配置し、再びマシンガンに戻す。 ビット配置後は少しの間攻撃手段を失うが、EOを展開している間はEOでこの隙を補う。 マシンガンが撃てるようになったらマガジン内の残りをばら撒き、マガジン交換開始。 その後再びマシンガンを掃射し、EN残量に余裕のあるタイミングでビットを展開。 これを繰り返していく。 エリュシオンもEOを展開しながらマシンガンを掃射してくるが、俺は後退のみで大きな回避行動はとらない。 本命武装であるパルスライフルのある左腕の動きに注意し、それに合わせて回避行動をとる。 [コア損傷。] コアへのダメージが蓄積し、頭部COMが警告を告げるが、コア損傷程度なら気にするほどでもない。 |
試合時間になり、試合会場の屋内アリーナに俺のAC"アーク"とアルダのAC"エリュシオン"が出揃う。
『両グリッド、スタンバイ完了。』 『制限時間設定、5分。』 機体内に進行状況を告げるアナウンスが響く。 『Ready... Go!』 試合開始だ。 景気づけにエクステンションの連動ミサイルをパージし、それをスイッチに俺はACの操縦に集中する。 俺の機体は近距離重視のため、警戒しながら相手との距離を詰めていく。 [敵ACを確認、エリュシオンです。] ある程度接近し、目視で機影が確認できる距離になったタイミングで頭部COMの敵機分析が始まる。 [敵はEOタイプのコアを装備、火力を高めています。] [機動力を活かした近接に注意してください。] 新鋭COMのためそれなりに分析はしてくれたが・・・ (近接に注意って、無茶言うな。) 俺は敵機の捕捉を行いながらそんなことを考えていた。 ある程度距離を離してマシンガンとビットで削り、ブレードで止めを刺すのが俺の戦術だ。 つまり敵機との近接は避けられない。 だがこちらがブレードを装備している以上、あちらも必要以上には接近してこないだろう。 やがて双方の交戦可能距離に入り、接敵。 |
「さーて、今日はドミナントであるこの俺に挑戦してくる命知らずはいるかぁ?」
朝の身支度を終えた俺"マスク・ザ・R"は情報端末でアリーナの情報を調べる。 オファーは1件。 現在ランク5位の"アルダ"からだ。 俺の現在のランクは3位、手頃な相手だろう。 ランキングが意味を成さないシステムとはいえ、上位陣の実力は確かだ。「時間は・・・正午か。ちょうど暇な時間だな。」 昼飯がお預けになるのは勘弁したかったが、ドミナントであるこの俺が暇なのにアリーナの試合を断るわけにはいかない。 なのでオファーを受諾。 試合までアセンの見直しなどを行おうと思ったが、慣れ親しんだこの機体を変えるつもりはあまりない。 適当に過ごし、正午にはアリーナに向かっていた。 え?ドミナントの俺がどうして現在3位なのかって? まあそれはだな・・・ こっちからオファーを出す金がないんだ。 そういうことにしておいてくれ。 |
インターネサインがあるレイヴンに破壊され、しばらく経ったこのご時勢。
元企業の集合体であるアライアンスは崩壊し、この世界は再び企業間争いが活発となっている。 それに伴いレイヴンの需要も急速に増え、新たなレイヴン管理組織"VIPAC"が依頼の仲介・整理の役割を果たしていた。 ACを所有する人間はVIPACへの加入が義務づけられていたが、それを疑問に思う者はいない。 よほどのことがない限りは身元や信用を保証できない個人では依頼を得ることが難しいのだ。 それにVIPACにはAC対ACの戦闘を行うアリーナがある。 アリーナは模擬戦形式で行われるため、機体を試す絶好の機会となる。 ランクに関係なく全員に全員への挑戦権が与えられ、ランキングは頻繁に入れ替わる。 例えば30位が1位に挑戦して勝利して1位になることも、実力さえあれば難しくはないのだ。 このシステムで上位ランクを維持できる者こそが真の強者であると言えよう。 そしてアリーナの試合にはオファー側の掛け金が必要となり、勝者にのみ掛け金の倍額がVIPACから返ってくる。 機体のテストができて金が入るのだからこれほどうまい話はない。 そのため、レイヴン同士の交流ツールとしてアリーナは活用されていた。 |
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