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「どちらにしろ、依頼には困らないはずだ。悪くない話だと思わんかね?」
「アークでは専属契約が禁止されていることは知っているはずだ。何故アーク所属の私に専属の話を持ちかける?」 「それは君の実力を我々が見込んでいるからだよ。」 「私の、実力・・・」 「まあ、君が不満ならそうだな・・・」 クレスト仲介人は少し考え込む。 「君が勝てばレイヴンランク1の保証、負けた場合は何もなし、というのはどうだ?」 「受けてみようか、その賭け。」 「その返事を待っていた。さて、どっちに賭ける?」 クレスト仲介人は2枚の資料をジノーヴィーに差し出す。 「これは今回の試合に出るレイヴンのプロフィールだ。どちらかを選びたまえ。」 ジノーヴィーは資料に目を通す。 試合は初期機体で戦いあう単純なものだ。 どちらも活躍を聞いたことのないレイヴンだったが、ジノーヴィーの視線は片方のプロフィールに釘付けになる。 アグラーヤ、それがその女性レイヴンの名前だった。 「同郷のレイヴンか・・・」 思わず声を漏らす。 「決まったかね?」 「ああ。同郷出身ということで、アグラーヤに賭けよう。」 「では私はもう片方のファントムシーフか。」 『観客の皆様、長らくお待たせしました。』 『選手入場。グリッド1、ファントムシーフです。』 『選手入場。グリッド2、アグラーヤです。』 フィールドにリフトでACが上昇し、モニターにそれぞれのエンブレムが表示され、歓声が響く。 『ではこれより、ビギナーマッチを開始します。』 『Ready.... Go!!』 PR |