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【2025/08/22 10:44 】 |
P3-老兵の回帰
「誰か知らんが、こんな早朝から何の用だ?」
「早朝より失礼します。」
玄関を開けた先には好青年が立っていた。見ない顔だ。
「誰だ?」
「申し遅れました。私はアライアンス所属レイヴン、ジャウザーと申します。」
「アライアンスのジャウザーか。何の用だ?」
「お聞きしたいこととお伝えしたいことの、2つがあります。」
「先に質問を聞こうか。」
G.ファウストは玄関の外に出て鍵をかける。
「わかりました。今後のあなたの立場についてです。」
「俺の立場?」
「あなたもご存知とは思いますが、アライアンスとバーテックスの対立は激化する一方です。」
「そのようだな。」
「あなたは今は前線を退いているとしても仮にもレイヴン。あなたの出方次第では我々も対応を考えねばなりません。」
「俺はどっちにもつかん。」
「どちらにもつきませんか。独立レイヴンということでよろしいですね?」
「俺はもうレイヴンではない!ただの一般人の立場など、どうでもいいだろう!?」
G.ファウストは思わず声を荒げる。
「おじちゃん?」
義孫の声が玄関越しに聞こえる。
怒鳴り声を聞いて心配してきたのだろう。
「何も心配いらないさ。お前さんはゆっくりご飯をお食べ。」
G.ファウストは玄関越しに優しい声で義孫に語りかける。
義孫がリビングへ戻る足音を聞きながらジャウザーの方を向き直り、話を再開する。
「今の俺にはあの子がいるんだ。もう戦場には出向けんのだよ。」
「そうですか、わかりました。G.ファウストは既にレイヴンではない、報告はそういうことにしておきましょう。」
G.ファウストは非常に不快だったが、義孫を心配させないためにも感情を押さえ込んだ。
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【2010/11/20 12:11 】 | 老兵の回帰
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