× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
その日の夜、烏大老が車で孫を迎えに来た。
「おじいちゃん!」 烏大老が車から出てくるなり、孫は烏大老に飛びついた。 「おー、大きくなったなぁ。」 烏大老は孫の頭を優しくなでながら、G.ファウストに話を振る。 「ファウスト、準備はできているか?」 「ああ、荷物はここにあるので全部だ。」 「そうか。じゃあ積み込もう。お前は先に車の中で待ってな。」 烏大老はそう言いながら、孫を担いで車のシートに乗せる。 孫は言われたとおりに車の中でおとなしくしていた。 「ファウスト。」 荷物が積み終わったあと、烏大老はG.ファウストに話しかけた。 「何だ?」 「あれからアライアンスの動向を探っていたが、武装集団の拠点制圧作戦は今夜行われるそうだ。」 「今夜か・・・」 「機体の状態はいいのか?」 「問題ない。昼間チェックした限りでは良好だった。」 「そうか。戦闘が落ち着いたら私に通信を入れろ。すぐに迎えを向かわせる。」 「了解。恩に着る。」 「礼には及ばんさ。孫のことは私に任せろ。」 烏大老はそう言って、車の運転席へ向かう。 「死ぬなよ。」 烏大老がそう言うと同時にドアが閉まり、車が走り出す。 PR |