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「お父さん・・・」 「目を覚ましたのかレジーナ!どうしてこんなことに・・・」 耳元でお父さんの大声が聞こえる。 「お父さん!?」 驚いてあたしは飛び起きた。 周りを見渡すと質素な部屋。 「なんでレジーナがレイヴンなんかに・・・」 お父さんが頭を抱えている。 「お父さんに会いたかったから。それだけで納得しない?」 「だからって、こんな危険なことに手を出さなくていいじゃないか!!」 「じゃあなんでお父さんはあたしを捨ててレイヴンなんかになったの!?娘より金が大事だっての!?」 「そんなわけないだろう!娘より金が大事ならこんなところにいないさ!!」 「じゃあ何でよ!なんで何も言わないでレイヴンになんかなったのよ!?」 「それは・・・すまない、今は言えないんだ。」 「どうしてよ!!」 「あなたたち。病室内では静かにしてもらわないと・・・」 あたしとお父さんの口論は、医療スタッフの女の人の入室で遮られた。 お父さんと同じぐらいの年だろうか。 「あー、すみません。久々に娘と会ったものでして。」 「娘?ああ、この娘が会いたがってた父親ってあなただったんですか、トルーパー。」 「ええ、そうです。娘が世話になってます。」 お父さんが申し訳なさそうに頭を下げる。 「じゃあ邪魔になるといけないので、私はこれで失礼します。」 そう言ってお父さんは部屋を出て行った。 PR |