× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
「レジーナちゃん、具合はどう?」
「もう元気です。あとあたしもう子供じゃないんだから、"ちゃん"付けで呼ぶのやめてください・・・」 「そう。一応検査して問題なければ退院だね、レジーナちゃん。」 「だから・・・!」 「ふふ、それだけ元気があれば大丈夫そうね。何か聞きたいことはある?」 「じゃあ一つだけ。」 あたしは少しを間を空けて続ける。 「あたしの試験の妨害をしようとした爆撃機を撃墜したレイヴンってどんな人ですか?」 「うん?あの人はレイヴンになって日が浅いけど活躍がすごいわね。アリーナもどんどん勝ち進んでるの。」 「連絡先とか、わかりますか?」 「わかるけど、寡黙な人だから返事とか期待できないわよ?」 「それでもいいんです。一言お礼を言いたいだけなので。」 「そう・・・じゃあちょっと待ってね。」 そう言って医療スタッフの女性はメモに連絡先を書いて私に渡した。 「ありがとうございます。」 「いえいえ。今日はもう遅いから、検査は明日にしましょう。」 「はい。あ、もう1つ聞いていいですか?」 「何かしら?」 医療スタッフは不思議そうにあたしの顔を覗き込む。 「メールがしたいんですけど、端末か何か借りられませんか?」 「いいわ。じゃあちょっと待っててね。」 医療スタッフはそう言って部屋を出た後、すぐ戻ってきた。 「今準備するから待っててね、レジーナちゃん。」 「だから"ちゃん"付けで呼ばないでってば・・・」 しかし医療スタッフは端末の接続作業に集中し、聞く耳を持たない。 PR |