× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
『レーダーに表示されている赤いラインが、作戦領域を示している。』
『一歩でも外に出た時点で作戦放棄とみなす。気をつけろよ。』 これが試験官からの最後のアドバイスだ。 あとはあたし自身と相方次第。 あたしは事前に読んでいたマニュアル通りにACの操縦を行う。 ぎこちないが、何とか動ける。どうにかなるだろう。 相方のほうを見てみると、不規則に少し動いては止まっての繰り返し。 「あんた、マニュアル読んでないの?」 思わず声をかける。 「う、うん・・・」 やっぱり読んでないようだ。 「はぁ・・・」 (あれじゃ頼りにならないね・・・) あたしは相方のことは無視して1人で試験を進めることにした。 あんなのに足を引っ張られてあたしまで死ぬのはごめんだ。 ぎこちない操作ながらも、あたしはライフルとミサイルを駆使して配備された逆脚MTを撃破していく。 流れ弾が後ろで試行錯誤している相方のAPがどんどん削れていくが、あたしには関係ない。 そしてあと2,3機といったところまで撃破したとき、試験官から通信が入った。 『輸送機の飛来を確認。どうやら敵の増援のようだ。』 輸送機からMTが投下され、まだ試行錯誤している相方機の近くに降下。 見たところ、バズーカとシールドを構えた重装MTが3機だ。 降下完了と共にバズーカが相方機に向く。 『予定外だが敵は敵だ。全て撃破しろ。』 予定外とは言うが、これも演出だろう。 成績優良者への追加試験として、こういったことをするという噂を聞いたことがある。 相方機を見ると、バズーカの集中砲火に手も足も出ない様子。 (あたしが助けに行っても助からないだろうな。) だからあたしは無視して初期配置のMTの排除を優先した。 PR |