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コーテックス所属輸送機の中、2機のACが運ばれている。
そのうちの1機に今あたし、レジーナは乗っている。 『まもなく作戦領域に到着する。もう一度、君たちに課せられた作戦内容を説明する。』 乗り慣れないACの中、試験官の通信が響く。 『目標は、市街地を占拠している敵部隊の撃破。』 『敵勢力は、戦闘メカだ。』 『このチャンスに二度目はない。必ず成功させることだ。』 作戦といっても、所詮は試験なのだ。 敵部隊といってもあらかじめ用意された戦力だ。 落ち着いて撃破していけばいい。 あたしは自分にそう言い聞かせ、気持ちを落ち着かせる。 ようやくここまできたのだ、失敗するわけにはいかない。 「がんばりましょう。」 同時に試験を受けるレイヴン候補生から通信が入った。 声からするに若い男、あたしと同じぐらいか? まあどうでもいい。今は自分のことが最優先だ。 「そうね。お互い生き残れればいいわね。」 そんな感じの返事を、あたしはした。 「え?あ、うん。」 相方の返事は戸惑っているようだったが、気にしない。 『作戦領域到達。AC投下、ミッション開始だ。』 試験官がそう言うなり輸送機のハッチが開き、床のコンベアで機体が押し出される。 [システム キドウ] 着地と同時にノイズ交じりの耳障りなCPU音声がコックピットに響く。 戦闘モード起動、戦闘開始だ。 PR |