× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
『・・・爆撃機到着まで、残り20秒です。』
開きっぱなしの試験官との通信の背後から小さく、そう聞こえた。 気のせいかと思ったが、通信から小さく「爆撃機」と「試験」の単語が頻繁に聞こえてくる。 聞き間違いではない。 「爆撃機だって!?そんなこと聞いてない!!」 何が起こっているのかを悟ったあたしは大声を上げた。 最近、コーテックスへの妨害工作をしている集団がいるという噂をよく耳にしていた。 恐らくその集団の仕業なのだろう。 『試験の中止は認められない。爆撃機の始末を頼む。』 『爆撃機は何の問題もない。君たちは試験に集中するんだ、いいな? 』 集中しろと言われてもできるわけがないが、このまま死ぬわけにはいかない。 爆撃機のことは聞かなかったことにして、MTの撃破に戻る。 「うわっ!!」 相方機の悲鳴が聞こえた。 AP表示を見ると0000。 結局、何もしないで撃破されたのか・・・ 『AC1大破!AC2、君だけで残りの敵を殲滅しろ。』 言われなくてもわかっている。 最初からそのつもりだった。 残るは盾を装備した増援の重装MT3機。 相手の特徴から、正面から攻めるのは危険だとわかりきっている。 だから距離を詰めつつ背後に回り、背後からブレードで切り捨てていく。 もう慣れたものだった。 残る2機も同じように撃破する。 [モクヒョウ タッセイ] ACの戦闘モードが解除され、行動に制約のかかった通常モードに移行する。 PR |