× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
[AP50%、機体ダメージが増大しています。]
ダメージが蓄積し頭部COMの警告がコックピット内に響くが、それを気にしている場合ではない。 輸送機が撃破されては意味がないのだ。 ファイアフライを撃破していき、やがて上空からファイアフライの姿がなくなる。 それと同時に輸送機のハッチが閉まり、輸送機が離陸した。 「おい、待て!」 [AP10%、危険です。] 機体損傷の激しいヴィクセンで残りの太刀風に応戦しながら、俺は輸送機に通信を入れる。 『レイヴン、悪いがこれが私の仕事だ。恨むなよ。』 その一言を最後に、輸送機は通信を受け付けなくなった。 [敵増援を確認。] 「増援?どこから・・・」 レーダーを見ると演習場の中だ。 高速で飛び出してきたそれは飛行可能なハイスペックMT"スーパーシミター"の編隊。 そして遅れて出てきたのは重装備MT"サガルマタ"だ。 その数は今のこのヴィクセンの火力と装甲ではとても対処できるものではないことが明白だ。 「ここまでか・・・」 スーパーシミターから放たれるプラズマキャノンとサガルマタから放たれるミサイルの光を見ながら、最後の言葉を漏らす。 「愛してると言いたかった、スミカ・・・」 そして俺の意識は途切れた。 PR |