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「レイヴン、どうしたの・・・?」 真っ暗になったレイヴンの部屋の隅っこに座り込んだまま、私はつぶやく。 食事も摂らずにずっとこのままだったが、私は動く気になれなかった。 「私のコーラルスター、返してよ・・・」 彼の性癖をどうこう言うつもりはないが、コーラルスターがないと私は困るのだ。 「そんなにコーラルスターに乗りたいならもう1機買って作ってあげるからさ、帰ってきてよ・・・」 こんなところで言っても彼に聞こえるわけがないが、私は独り言を続ける。 「ねえ私、悪いことした?」 「もししてたら謝るからさ、帰ってきてよ・・・」 「寂しいよ・・・」 ウェンズデイ機関の研究施設から脱出してから私は明るく振る舞っていたが、それは彼の存在があったからだ。 研究施設での嫌な記憶を、彼の存在が埋めてくれていた。 もし彼がいなくなったら、私は壊れてしまうかもしれない。 そう考えると私は怖くて仕方がなかった。 「朝になれば、帰ってくるよね・・・?」 「私はずっと、ここにいるからね・・・」 そして私はそのまま眠りについた。 朝になれば彼が帰ってきていることを夢見て・・・ ~Fin~ PR |