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『レイヴン、敵の反応を確認した。突入してくれ。』 「了解、作戦行動を開始する。」 [メインシステム 戦闘モード、起動します。] 戦闘モードを起動し、レーダーの反応を頼りにヴィクセンを演習場内部へ向かわせる。 反応は1機だけ、間もなく目視可能位置に・・・ 「あれはスミカの・・・?」 俺は疑問を声に漏らしていた。 有明ベースのピンクのAC、これは間違いなくスミカのコーラルスターだろう。 それがなぜここに? 「スミカ、スミカなのか?」 俺は目の前のコーラルスターに通信を入れる。 『・・・。』 しかしコーラルスターからの返答はない。 コーラルスター自体、動く気配がない。 「どうしたんだ、スミカ?」 万が一の事態に備え警戒をしながら、ヴィクセンをコーラルスターへ近づける。 『これは・・・!?』 輸送機のパイロットからの通信だ。 レーダーを見ると輸送機の周囲に多数の敵反応が出現している。 『レイヴン、どうやら我々ははめられたようだ。』 このコーラルスターは恐らくスミカのガレージから盗まれたものだろう。 俺はこの事態を理解し始めていた。 敵対する人間に依頼を出すほど、機関の危機管理能力がないとは思えないしな・・・ PR |