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「レイヴン、いる?」 私はパートナーのレイヴンの部屋をノックし、声をかける。 ・・・。 しかし返事がない。 いつもならすぐに出てくるに。 「入るわよ?」 私がドアに手をかけると、ドアはすんなりと開いた。 (全く、不用心なんだから・・・) 鍵をかけているところを見たことはないし、彼の不用心さには呆れる。 レイヴンというのは命を狙われやすい職業だというのに。 (まあそんな不用心なところも、悪くないかな?) 何を考えてるんだろう、私? 彼とはただの仕事のパートナーだ。 「ねえ、私のコーラルスター知らない?」 部屋に入るなり、私は大きめの声で用件を伝える。 コーラルスター、ムラクモミレニアム製のAC"有明"をベースにカスタマイズした私のACだ。 「ガレージからなくなってたんだけど、知らない?」 さらに詳細を伝えてみるが、返事はない。 「レイヴン、まさかあなた・・・」 私は思ったことを声に漏らしていた。 お互いにレイヴンとはいえ男と女、彼にそんな性癖があっても・・・ 「ま、ちゃんと帰ってくるよね!」 私は大声を出して自分を元気づけたが自分の部屋に帰る気にもならず、部屋の隅っこに座り込む。 そして彼を待つことにしたのだ。 ~ PR |