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【2024/05/19 01:35 】 |
P11-2つの顔
完全に廃墟となったベイロードシティの中央で、デュアルフェイスの中でジノーヴィーはそんな過去を思い返していた。
まだアグラーヤの香水の香りが残るパイロットシート。
それだけが、ジノーヴィーの心の支えとなっていた。
「私が頼るものはもうない。だがアグラーヤ、私を見守ってくれ・・・」
返事があるわけもなく、コックピット内にむなしく言葉が響く。
『ジノーヴィー、聞こえるか?アーク経由で増援のレイヴンを呼んだ。君はそこの警戒を続けてくれ。』
クレストからの通信だった。信号は支社のもの。
「了解。引き続き警戒を続ける。」
応答を終え、通信を切る。
「しかし補給もなしに警戒か、酷使されたものだ。」
思わず愚痴をこぼすが、それを聞く相手は誰もいない。
『ジノーヴィー、もうすぐ増援のレイヴンが到着する。指定ポイントで合流してくれ。』
「了解。ポイントへ移動する。」
ジノーヴィーが指定ポイントへ移動すると、そこにいたのはアグラーヤを撃破したレイヴンだった。
「皮肉なものだな。」
「・・・」
思わず相手に通信を入れてしまったが、返事はない。
その代わりに、友軍信号が解除された。
それに気づいたジノーヴィーは即座に距離を取り、ビルの瓦礫へと機体を隠す。
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【2010/11/20 13:16 】 | 2つの顔
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