× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
![]() |
「・・・」
G.ファウストの気迫に押され、しばらく黙り込んだ烏大老はこう続けた。 「・・・バーテックスに来い。」 「お前の孫を捨てて、バーテックスに入れと言うのか?」 「そうじゃない。孫はバーテックスの孤児院で預かる、そのほうが安全なはずだ。」 「孤児院か・・・」 「孤児院の安全は私が保証する。バーテックスに来ればお前の身柄の安全も保証する。」 「そうか、それが一番なのかも知れんな。」 G.ファウストは高ぶった気持ちを落ち着かせ、自分を納得させる。 「ああ、それが一番安全だ。今日にでも私が迎えにいこう。」 「いいのか?」 「何を言う。お前に孫を預けたのは私の責任だ。死ぬまでしっかり面倒を見るさ。」 「孫が死ぬまでか。まだまだ長生きするな、お前は。」 「冗談のうまいやつめ。とにかく今日の夜に迎えにいく、準備しておけ。」 「了解。それともう1つ聞きたいことがある。」 「なんだ?」 「お前の孫に、私のACの倉庫を見せてもかまわないか?」 「どうしてだ?」 烏大老が不思議がる。 「見たがってるんだよ、あの倉庫を。」 「まあ最後だ。状況の説明と一緒に見せてやってくれ。」 「了解。どうなっても、恨むなよ。」 G.ファウストはそう言って通信を切った。 PR |
![]() |