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【2025/08/18 13:02 】 |
P11-老兵の回帰
「・・・」
G.ファウストの気迫に押され、しばらく黙り込んだ烏大老はこう続けた。
「・・・バーテックスに来い。」
「お前の孫を捨てて、バーテックスに入れと言うのか?」
「そうじゃない。孫はバーテックスの孤児院で預かる、そのほうが安全なはずだ。」
「孤児院か・・・」
「孤児院の安全は私が保証する。バーテックスに来ればお前の身柄の安全も保証する。」
「そうか、それが一番なのかも知れんな。」
G.ファウストは高ぶった気持ちを落ち着かせ、自分を納得させる。
「ああ、それが一番安全だ。今日にでも私が迎えにいこう。」
「いいのか?」
「何を言う。お前に孫を預けたのは私の責任だ。死ぬまでしっかり面倒を見るさ。」
「孫が死ぬまでか。まだまだ長生きするな、お前は。」
「冗談のうまいやつめ。とにかく今日の夜に迎えにいく、準備しておけ。」
「了解。それともう1つ聞きたいことがある。」
「なんだ?」
「お前の孫に、私のACの倉庫を見せてもかまわないか?」
「どうしてだ?」
烏大老が不思議がる。
「見たがってるんだよ、あの倉庫を。」
「まあ最後だ。状況の説明と一緒に見せてやってくれ。」
「了解。どうなっても、恨むなよ。」
G.ファウストはそう言って通信を切った。
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【2010/11/20 12:15 】 | 老兵の回帰
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