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あたしはACを降り、外の新鮮な空気を吸う。
地下世界とは言えど、コックピットの中に比べれば全然新鮮な空気だ。 (やっぱコックピットは狭くて息苦しいなぁ。) 大きく伸びをして、空を見上げて深呼吸。 (あれ?) なんか違和感を感じる。 火の玉になった爆撃機がどんどん大きくなってるような・・・ 試しに目をしばらく瞑って、また目を開けてみる。 するとどうだろう、火の玉が大きくなっているではないか! つまり、こっちに落ちてきている。 進行方向的に、ちょうどあたしがいる辺りに向けて・・・ 「え、嘘!?冗談じゃない!!」 事態を把握したあたしは慌ててACに乗り込み、ACを動かそうとする。 しかし今は通常モード。戦闘モードのようにきびきび動かせる状態ではない。 「えーと、戦闘モードに手動で切り替えるのは・・・」 あたしは必死でマニュアルに目を通すが、なかなか見つからない。 そうこうするうちに爆撃機の残骸はどんどん近寄ってくる。 「あった!これをこうして、こうして・・・うわっ!」 慣れない手つきで戦闘モードに切り替えようとしていたら、どうやら間に合わなかったようだ。 ACにとんでもない衝撃が走り、派手な爆発音が鳴り響く。 『AC2、どうした!?』 まだ通信を開いてあったのか、試験官が驚いて呼びかけてくる。 「あたしは大丈夫です・・・爆撃機の残骸が落ちてきただけです。」 そう返事をしながら機体の状態を見ると、もう大破寸前。 恐らく墜落時の衝撃で、爆撃機に積載してあった爆発物に引火したのだろう。 APが一気に削れ、熱暴走も発生しさらにAPが持続的に削られていた。 このまま乗っているのも危険な状態だが、AC周辺が燃え盛っているので降りれない・・・ 『機体の状況は?』 「墜落時の衝撃と爆発でAPが大幅に削られて、機体から熱が抜けないでさらにAPが削れています。」 『よし、至急回収のヘリを向かわせる。それまで持ちこたえるんだ!』 PR |