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【2024/05/18 23:31 】 |
P16-2つの顔
ジノーヴィーの遺体をアグラーヤの遺体の横に埋葬したあと、私はあの男についての情報を調べた。
そしてやっと、情報屋が仕入れた情報であの男の尻尾を掴むことができた。
この地区を中心に世界を混乱に陥れた特攻兵器が現れる、その前日にレイヴンになったという新米レイヴンらしい。
「ACの操縦は試験で動かしただけ、か・・・」
トレーラーの中で情報屋のレポートを読み終わり、最後の一文が思わず口に出る。
目の前にはサングラスで人相のわからない男がいる。この男が情報屋だ。
「ああ、そのようだ。他に知りたいことは?」
「潜伏先はわかるか?」
「簡単さ、ちょっと待ってろ。」
この情報屋、つかみどころがない人間だが情報の速さと正確さは本物だ。
「出たぞ。アライアンスに加入し、ACを扱う戦術部隊から戦力外通知、その後仕方なく本部部隊に配属。」
「戦力外通知だと?」
「ああ、そのようだ。しかし何故こんな冴えない男を追っている?」
「何でも調べられるんだろ?それぐらい聞かないで調べれるだろう。」
「わかってるねぇ、お嬢さん。」
情報屋の男はそう言いながら私の肩に手をかける。
「やめろ、気持ち悪い。」
私はその手を振り払う。
「お嬢さんにあんな男はもったいないぜ。何なら別のいい男も調べて・・・」
「もういい、帰れ!」
「はいはい帰りますとも。じゃ、情報屋"エド・ワイズ"をごひいきに。」
情報屋のエド・ワイズはそう言って私のトレーラーから出ていった。
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【2010/11/20 13:21 】 | 2つの顔
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